本書は、「今も罪悪感に苛まれている方や生きる意味について考えている方」に合った内容と思います。
著者は、元ヤクザで前科7犯の牧師です。本書では壮絶な生い立ちや犯してしまった罪と償いなど赤裸々に語られています。そして、今も開拓伝道を通じて犯してしまった罪と向き合い償おうとしている人々に対して啓蒙活動をされています。
突然ですが、このブログを読んでいるあなたも過去に過ちを犯した事はありませんか?その罪悪感や後悔を引きずっていませんか?
僕自身も過去の行いや会社の後輩に対して心無い事を言ってしまった事などを思い返しては、どうしようもない罪悪感に駆られる事があります。そんな気持ちを本書を通して懺悔し救われた気がしてならない1冊でした。
本書に話を戻すと、著者が3度目の刑務所に服役する際に、元妻から渡された1冊の聖書から人生が変わったと言います。その聖書の一説にて
「彼らに言いなさい。わたしは生きている、と主なる神は言われる。わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。
(旧約聖書「エゼキエル書」 33章 11節)
著者はこの聖書の一説から感銘を受け人生をやり直す事を決めたとあります。
出所後に神学校での勉強をし、お母様の経営するカラオケ居酒屋で「罪人の友 主イエス・キリスト教会」を開き、伝道されています。
その中で、進藤牧師の元で救われた方々の話だけじゃなく、離脱してしまったもの、再犯で罪を犯してしまった人にも相手が赦しを願うなら赦し手助けする話など本当に苦労されながら活動されているのが凄く本書の文面から伝わります。
僕は進藤牧師と直接お会いした事もなければ、本書を手に取るまでどんな人かも知りませんでしたが、本書のタイトルから気になって読んで本当に心を揺さぶられるほど良い本でした。
本書の学び「生きる意味について」
つまるところ、生きる意味とは「自分を赦す事」であると思います。生きているだけで誰かを傷つけてしまうかもしれません。それでも相手を思いやり幸せを願う気持ちを持ち続ければきっと生きるに値する価値があるのかと思います。
自分で自分を罰するでなく、しっかり償い赦し前を向いてやって行こうって思えるから日々頑張れる。
どんな状況になっても、人生は必ずやり直せる!
最後に僕はキリスト教徒ではないので、全てを理解することは出来ませんでしたが、進藤牧師の生きる証でもある本書から罪の向き合い方や生きる意味について学ばさせて頂きました。
また罪悪感に苛まれた時、人生に疲れた際は、また見に来ます。
人生七転八倒、転んだらまた起き上がればいいんだからね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
生き方を考えさせられる1冊だったので、ぜひ本書を手にとって見てくださいね。